システム構築
2024年4月 - 2025年1月
新規ユーザー流入システムを0から作り変えた話
10年近く前に作られたレガシーな新規ユーザー流入システムを丸ごと作り変え、運用に沿った管理しやすい体系を整備。Transaction概念の導入、GTM活用によるタグ連携の効率化、管理画面のUI/UX改善により、運用負荷を大幅に削減し、トラッキング精度を向上させた。
プロジェクト概要
チーム構成:4名
役割:プロジェクトマネージャー・設計・開発・ディレクション
期間:2024年4月 - 2025年1月
技術スタック
PHP7.3JavaScriptSQLHTMLCSSMySQLLinux/UNIX自社FWGTMAWSRedash
プロジェクト背景
主要システムは10年近く前に作られたレガシーシステムで、都度パッチ当ての改修を重ねてきて、対応するエンジニアのリソースコストが膨れてきていた。該当システムの実装当時から時間が経ち、想定されていた目的やコンセプトから外れた利用のされ方や、調査やリカバリのしにくさなど散見され、インシデントの見える化をしたことによってより目立つようになってきた。
課題・チャレンジ
- 10年近く前に作られたレガシーシステムの複雑化
- 運用負荷の高さ(夜なべでの扉絵設定など)
- トラッキング漏れによる出稿先とのコミュニケーション負荷
- システムの設計が古く、保守運用時のリスクが高い
- 新たなビジネス要件や分析ニーズへの対応困難
- 仕様が複雑で、把握している人が居ない状態
解決策・アプローチ
- Transaction概念の導入による状態管理の一元化
- GTM活用によるタグ連携の効率化
- 管理画面のUI/UX改善(時間設定機能など)
- 出稿先ごとの出稿管理機能の実装
- データ計測基盤の改善とログの担保
- 外部連携の効率化(運用だけで出稿作業完結)
技術詳細
アーキテクチャ
Transaction概念を導入した新規ユーザー流入システム。GTM活用によるタグ連携、管理画面による運用効率化、データ計測基盤の改善を組み合わせた包括的なシステム刷新。
データベース設計
Transaction.uuidによる状態管理、進行度合いの計測や、外部から渡ってくるクエリパラメータの即座保存。
主要なAPI・機能
- Transaction管理API
- GTM連携API
- 管理画面API
- データ計測API
- Redash監視API
成果・学び
成果
- 運用負荷を大幅に削減(夜なべでの扉絵設定作業を廃止)
- トラッキング精度を向上(旧システムとほぼ同値で計測可能)
- 出稿先ごとの管理が容易になり、分析しやすくなった
- 離脱ポイントの可視化により、施策打ちやすさを向上
- セキュリティ向上(クエリパラメータでのデータ持ち回りを廃止)
- データの整合性とログの担保を実現
学び
- レガシーシステムの刷新手法
- Transaction概念による状態管理設計
- GTM活用によるタグ連携の効率化
- 管理画面のUI/UX改善手法
- プロジェクトマネジメントとディレクション
- ビジネスサイドとの合意形成手法
- 大規模システムの段階的移行戦略